2022年10月2日礼拝

大きな使命・大きな助け   エズラ記7章11~28節

大きな助け ・エルサレム神殿再建から約60年後、律法学者エズラはバビロンからエルサレムに帰ります。エズラは祭司であり学者です。11節以降で語られるのは、主がどんなに大きな助けをエズラに与えてくださったかです。エルサレムに帰るエズラに、アルタクセルクセス王は帰還の許可とともにエズラに役割を与えました。 ・まずイスラエルの民が神のことばに従って歩んでいるかを「調査する」(14)ことです。ペルシアの王はそれぞれの民族が自分たちの神の教えに従って生きることで帝国全体が丸く収まると考えたのです。エズラは聖書をイスラエルの民がどのように実践したらよいかを考え教える教師でした。つまり彼の役割はみことばを語る役割です。 ・次は神殿で「ささげ物」(1617)をささげることです。しかも驚くべきことは、ささげ物の費用も、おそらくエルサレムまでの長旅の費用にも、ペルシア帝国からの支援がありました。エズラには多くの富と人々がゆだねられました。これはペルシアの王を用いての、すべてのものの王である主の大きな助けでした。 ・私たちに対する大きな助けはイエス・キリストです。罪によって天の父から遠く離れていた私たちを赦し、父のみもとに引き寄せるために、主イエスはご自身の尊いいのちを私たちに与えてくださいました。

 

大きな使命 ・王がエズラに多くのものを与え、手厚い保護を加えたのは「御怒りが王とその子たちの国に下るといけないから」(23)です。王はペルシア帝国に対する反乱が起こったなら、それは神の怒りによるものだと考えました。エズラの働きが決して小さな働きではないことを王もまた知っていました。 ・エズラの使命はエルサレムでみことばを語り、主を礼拝することです。それは主から託された大きな大きな使命です。エズラ一人の力ではできることではありません。だからこそ、主は王を通してエズラに大きな助けを与えてくださったのです。エズラがそうであるように、私たちにも大きな使命があります。みことばを語りみことばに生きることと主を礼拝することは、まさに主が今私たち教会に与えてくださっている役割です。小さな働きではなく大きな働きです。一人でできることでも自分の力でできることでもありません。そのために賜物と力を与え、必要を満たしてくださるのは主です。

 

 

すべての栄光は主に ・最後はエズラのことばです。「私たちの父祖の神、主がほめたたえられますように。主はエルサレムにある主の宮に栄光を与えるために、このようなことを王の心に起こさせ、  28  王とその顧問と、王の有力な高官すべての前で私に恵みを得させてくださった。私の神、主の御手が私の上にあったので、私は奮い立って、一緒に上るイスラエル人のかしらたちを集めることができた。(28)エズラはすべてを主がしてくださったこととして、エズラは主に感謝と賛美をささげます。エズラは「奮い立って」仲間たちを呼び集め、これから旅に出ます。神のことばを語り、主に礼拝をささげる大きな使命の旅です。そこにはすべての王である主の助けがあります。教会も一週間助けをいただきながら神のことばに生き、来たる主の日の礼拝において、感謝と賛美を主にささげるのです。