2022年9月4日礼拝

建て直し、完成させる主   エズラ記6章13~22節

完成させてくださる主 神殿がついに完成しました。完成に導いてくださったのは主です。「ユダヤ人の長老たちは、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの預言を通し、建築を行って成功した。彼らはイスラエルの神の命令により、またキュロスとダレイオスと、ペルシアの王アルタクセルクセスの命令によって、建築を終えた。」神殿再建はまず「神の命令」です。妨害により工事の中断する中、人々は自分たちの生活のことに追われていました。、預言者を通して語られたみことばによって(ハガイ11214)、民は神の宮を建て直すという本来の使命に立ち戻りました。また神殿再建は王の命令でもありました。主は王も用いられるということです。 ・神のご計画は永遠に続く神の国の完成です。神がすべてのものの王として治められる神の国はイエス・キリストとともに訪れました。終わりの日、永遠の神の国は完成します。私たちのも主から与えられた使命があります。そして私たちの歩みを完成してくださるのは主です。

 

建て直す主 ・「イスラエルの子ら、すなわち、祭司、レビ人、そのほかの捕囚から帰って来た人たちは、喜びをもってこの神の宮の奉献式を祝った」16)。長年廃墟となっていたのは神殿だけではありません。建て直される必要があったのは神の民である彼ら自身です。神の民として、神との関係において、彼らもまた一度崩れてしまったからです。「彼らはこの神の宮の奉献式のために、雄牛百頭、雄羊二百匹、子羊四百匹を献げた。また、イスラエルの部族の数にしたがって、全イスラエルのために罪のきよめのささげ物として、雄やぎ十二匹を献げた。」(17)ソロモンの時の奉献式(Ⅰ列王8章)と違うところは、「罪のきよめのささげ物」がささげられたことです。バビロン捕囚と神殿崩壊は彼らの罪に対する神のさばきでした。同じ罪に陥ることがないようにという願いをこめて、イスラエルの部族の数だけささげられました。 ・神の民として生きていくことに揺れや弱さを感じることがあるかもしれません。そのような中で神は私たちにみことばを語られ、みことばによって私たちを神の民として建て直されます。

 

喜びをもって主に感謝 ・民は新しい神殿で最初の「過越」と「種なしパンの祭り」を「喜びをもって(1622)」祝いました。「過越」を通して、民は主への感謝とともに、主の救いが確かであることを味わいました。「捕囚から戻って来たイスラエル人はこれを食べた。イスラエルの神、主を求めて、その地の異邦の民の汚れから離れて彼らに加わった者たちもみなそうした。」(21) 彼らはおそらく外国人でしたが、異邦人の汚れと縁を切り神の民に加えられた人々です。私たちも神の民ではありませんでしたが、神はイエス・キリストを信じる信仰を通して、私たちを神の民に加え、神との交わりに招いてくださいました。「そして彼らは七日間、喜びをもって種なしパンの祭りを守った。これは、主が彼らを喜ばせ、またアッシリアの王の心を彼らに向けて、イスラエルの神である神の宮の工事にあたって、彼らを力づけるようにされたからである」22)神の民を建て直し、「喜ばせ」「力づけ」、歩みを完成してくださるのは主です。私たちは神の民として、喜びをもって主に感謝をささげましょう。